小寺信良のIT大作戦

「Meta VR Glasses」で見えてきた、コンピューターディスプレイの未来(4/4 ページ)

 バーチャルリアリティは、一時期のブームに比べればかなり落ち着いて、それが未来と信じる人だけが一生懸命なイメージがある。ヘルメットのようにかぶってダイブすれば様々なエンターテインメントが楽しめるのは理解できるが、ほとんどの人にとっては一定時間プレイするみたいな、ゲーム機と同じ感覚ではないだろうか。

 だが装着が負担にならず、長時間コンピューターディスプレイとして使えるとなれば、話は違ってくる。遊びならそのまま自腹負担となるが、仕事で使えればコストは「経費」になりうるのである。

頭からかぶるのは勘弁だが、これぐらいなら日常使いできる

 現時点で価格はおよそ1300ドルと設定されており、日本円に換算すれば20万円程度になる。XREALも空間コンピューティング用としてARグラスの「XREAL AURA」を準備中だが、価格は「税別で1500ドルを超えない」程度とされている。

 Metaがまだ1年も先の製品を先出しして価格まで提示したのは、ジャンルは違えど空間コンピューティング用途での競合製品への牽制という意味もあるだろう。XREAL AURAがMeta VR Glassesよりも明らかに高額になるなら、今年急いで購入する意味は薄れる。

 Meta VR GlassesはQuestのアプリが使えるため、シリーズの後継と見られがちである。VRなら自分には関係ないと思っているかたも多いかもしれない。だが空間コンピューティングの現実的な道を開くデバイスとして、非常に重要な製品だと考えられる。

 今後このジャンルは、注目しておいて損はないだろう。

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ベテランのテクノロジーライターである小寺信良さんがIT分野全般にわたって考察する。

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