“オーディオのアイワ”復活のための成長エンジンとして同社が掲げたのが、ほとんどのPCに標準装備されている“USB”を使ったオーディオシステム「USBオーディオ」だ。
12機種の主な特徴や価格などは以下の通り。
型名 | 製品種類 | 特徴 | 実売価格 | 発売時期 |
---|---|---|---|---|
AZ-ES256 | USBメモリプレーヤー | 4色カラバリ | 2万3000円前後 | 2月1日 |
AZ-RS256 | USBメモリプレーヤー | FMチューナー/液晶 | 2万6000円前後 | 3月 |
AZ-HS256 | ヘッドホン型USBメモリプレーヤー | 軽量129グラム | 2万3000円前後 | 3月 |
AZ-HS256 | ヘッドホン型USBメモリプレーヤー | FMチューナー/液晶 | 2万6000円前後 | 3月 |
AZ-BS32 | 防水型USBメモリプレーヤー | JIS防沫形/FMチューナー | 2万円前後 | 4月 |
UZ-PS128 | ヘッドホン型メモリプレーヤー | アナログエンコード機能 | 1万5000円前後 | 2月1日 |
HZ-WS2000 | HDDプレーヤー | 世界最薄・最軽量/4色カラバリ | 3万5000円前後 | 4月 |
HZ-DS2000 | HDDプレーヤー | 防振・防滴仕様/液晶 | 3万5000円前後 | 4月 |
UZ-US501 | USBスピーカーシステム | 5.1ch/デジタルシネマサラウンド | 3万3000円前後 | 2月1日 |
UZ-US301 | USBスピーカーシステム | 3.1chバーチャルサラウンド | 2万3000円前後 | 2月1日 |
UZ-US201 | USBスピーカーシステム | サブウーファー内蔵1BOX | 1万8000円前後 | 2月1日 |
AZ-C7 | デジタルカメラ | 211万画素CCD/USBメモリ使用 | 2万5000円前後 | 3月 |
今回発表された12機種中、USBメモリプレーヤー5機種とデジタルカメラ1機種の計6機種には、容量256MバイトのUSBメモリ「Pavit」が付属している(Pavitは単体でも発売される。AIWA SHOPの価格は256Mバイト版が1万800円、128Mバイト版は5980円)。ブリッジメディアであるPavitを交換することで、メディア容量の上限を気にせずにシリコンオーディオプレーヤーが利用できるというわけだ。
携帯オーディオプレーヤー8機種には、音楽再生フォーマットにMP3を採用している点に注目したい。これまでソニーブランドの携帯オーディオプレーヤーは、同社独自開発の音楽圧縮フォーマット規格「ATRAC3(同plus)」を採用してきた。また、ブリッジメディアに同社が推進するメモリースティックを使わず、USBメモリを使用している点も見逃せない。
MP3形式やUSBメモリの採用について平内氏は「メモリースティック/ATRAC3の利用者しか使えない商品の提案は、多くのユーザーに利用してもらうというアイワブランドの戦略では土俵を狭くする。すべてのPCユーザーが使える“標準的な仕様”としてUSBやMP3を採用した」と語る。
だたし今回のMP3対応携帯オーディオプレーヤーで注意しなくてはいけないのが、付属の音楽データ管理用PCソフト「Music Transfer」を介してのみしか、USBメモリへの音楽ファイル転送が行えないという点だ。ユーザーが持つMP3ファイルをpavitに転送する場合、Music Transferで独自の著作権保護技術が施されたファイルでないとプレーヤーで再生できない。
「ソニーがMP3プレーヤーを出すということで、著作権には慎重になった。ただし、慎重になるあまり、使い勝手が損なわれてはならない。Music Transferでpavitに転送したMP3ファイルは、プレーヤーでは再生できるが他のPCでは読めないという仕様にした。一方通行にすることで、著作権に配慮した」(平内氏)
「新生アイワを発表した昨年1月、『ソニーがアイワブランドを持ち続ける意味とは?』『ソニーブランドとの住み分けは?』という質問が数多く寄せられた。われわれはこの問いに対して、ソニーの技術やインフラをフル活用しながらも、よりパーソナルな空間向けにシンプルで使いやすく、時代に敏感な製品分野に特化することで、ソニーとは違う商品作りができると確信していた。1年間を費やして開発した今回の12機種は、アイワの新しい成長戦略になり得る」(平内氏)
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR