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上下2つのLCDが「異質なプレイ体験」の解──任天堂の新携帯ゲーム機

» 2004年01月21日 16時14分 公開
[ITmedia]

 任天堂は1月21日、携帯型ゲーム機の新製品「ニンテンドー・ディーエス」(仮称)を2004年末に発売すると発表した(関連記事を参照)。2つの液晶ディスプレイとデュアルプロセッサを搭載、「かつてない斬新なインタラクティブ娯楽体験を実現する」(同社)という。

 新製品は、3インチTFTカラー液晶ディスプレイ(バックライト付き)2つを上下に搭載。2画面を1つの大画面として使えるほか、それぞれ別の画面を表示することも可能だ。例えばRPGでは上のディスプレイにマップ画面、下にキャラクターのクローズアップを表示するといった表現ができる。

 CPUはメインにARM9、サブにARM7のデュアル構成。ソフトは最大1Gビットの半導体メモリに格納する。

 価格は未定。5月12−14日に米国ロサンゼルスで開かれるElectronics Entertainment Expo(E3)でプレイアブル出展するとしている。

 任天堂の岩田聡社長は就任以来、「ゲームは複雑になり過ぎている」との持論を展開。次世代携帯ゲーム機は「従来とは異質の製品になる」と予告していた。

 任天堂は新製品について、「『異質なプレイ体験』、すなわち、視聴覚技術の向上に依存し過ぎた今までのゲーム作りとは質的に異なる方向性の、全く新しい娯楽体験の提案」だと説明。「異質なプレイ体験」を提供するための解がデュアルディスプレイということになる。

 同じ年末にはソニー・コンピュータエンタテインメントが「PSP」を発売する計画で、E3で同様に詳細を発表する可能性が高い。

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