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きょうはPrescott Readyな「GA-8VT880 Ultra」のコストパフォーマンスに感動した(2/2 ページ)

» 2004年02月10日 21時40分 公開
[寺崎基生,ITmedia]
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3DMark2001 SecondEdition Build330
WinBench99 Ver2.0「DiskWinMarks」
Sandra 2004「MemoryBandwidth」「Cache&Memory Benchmark」
Sandra2004「CPU Arithmetic Benchmark」
Sandra2004「CPU Multi-Media Benchmark」
NetPerf-2.1

 SYSmark2002の結果をみると、GA-8VT880はRatingで293をマークした。P4P800が298となっているため、わずかにおよばない結果となったが、Internet Content Creationのスコアは423と同等だ。3DMark2001 SEのスコアもほぼ同等となり、3DMark03に関してはP4P800を大きく凌駕する結果となった。3DMark03のCPU Markがほぼ同等のスコアだということを考えると、AGP周りの性能はかなり優れているようだ。

 WinBench99 Ver.2.0によるディスク周りのパフォーマンス測定でも、P4P800とほぼ同等のパフォーマンスとなっている。一方、メモリ周りのパフォーマンスをSandraの結果を見ると、メモリバンド幅で大きく差を付けられているが、このスコアはパフォーマンスに直結するものではないため、余り気にする必要はないだろう。その証拠にCache&Memory Benchmarkのスコアでは差が付いていない。

 以上の結果から、GA-8VT880のパフォーマンスはP4P800と同等と見なすことができる。ただし、ネットワークのパフォーマンスに関しては、P4P800の3COMチップのギガビットLANよりも、GA-8VT880のRealtekチップの方が、ずっと良いパフォーマンスを示している。動画データなどの巨大データを頻繁に送受信するユーザーにとってこの違いは重要になるだろう。

コストパフォーマンスの高さと将来性が大きな魅力

 PT880を搭載するGA-8VT880は、Intel 865PEを搭載する多機能マザーボードより、3000〜4000円ほど低い価格設定で販売されているケースが多い。これは、コストパフォーマンスをウリにしていたライバルのSiS655チップセット搭載モデルよりも低価格な設定となっている。

 パフォーマンスに差がないことを考えれば、8VT880のコストパフォーマンスはピカイチだ。ギガビットLANやRAIDなどを搭載し、Prescottタイプのマザーが1万円そこそこで入手できるというのは、大きな魅力である。価格改定されたPentium 4と組み合わせれば、ほかのパーツに予算を回すこともできるだろう。それにしても、ミドルレンジの予算で実クロック3GHzのCPUと多機能マザーが入手できるようになったわけで、ある意味すごいことになってきたと筆者は感慨にふけるのであった。

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