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ゲイツ氏、報告義務違反で80万ドルの罰金

» 2004年05月06日 08時33分 公開
[ITmedia]

 米連邦取引委員会(FTC)は5月3日、Microsoftのビル・ゲイツ会長が個人的な投資に関して当局への報告義務に違反したとして、和解金80万ドルの支払いを請求したと発表した。

 ゲイツ氏は2001年11月にRepublic Services株を買い増しし、保有率が10%を超えたが、これを事前に報告しなかったのはHart-Scott-Rodino(HSR)Pre-merger Notification Actに触れるとFTCは指摘。その後2002年5月にICOS株式を取得した際も報告がなかったとしている。

 FTC競争局のバリー・ニグロ副局長は「ゲイツ氏はHSR Actの理解が不十分だと認識しており、同じ過ちを繰り返さないよう、同法について学ぶ必要がある。しかし同氏が当局の調査に協力し、迅速な解決に同意したため、罰金額は法令で定められた最高額よりも減額された」と述べている。

 FTCの請求を受けて米司法省は同日、ゲイツ氏に対する民事罰適用の申し立てを連邦地裁に提出した。

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