NECは5月17日、植物原料を使った形状記憶性プラスチックを世界で初めて開発したと発表した。PCなど電子機器への実用化を目指す。
成形した後、熱と外力で変形しても、ドライヤーなどで60度程度・約30秒間加熱すると元の形に戻る。また160度程度で加熱すると溶かすことができ、再利用が可能になる。
トウモロコシなどから取り出してバイオプラスチック素材として使われているポリ乳酸に、高温での解離と冷却時の再結合を繰り返させる「熱可逆結合」と呼ばれる性質を持たせたことで実現した。
従来の形状記憶性プラスチックは熱による溶解ができず、リサイクル不可能という課題があった。
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