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元研究員、無罪を主張ACCS事件、法廷へ

» 2004年05月26日 10時38分 公開
[ITmedia]

 コンピュータソフトウェア著作権協会(ACCS)の個人情報流出事件で、不正アクセス禁止法違反で起訴された元京都大学研究員(40、現在は無職)の初公判が5月26日、東京地裁で開かれた。元研究員は無罪を主張した。

 元研究員は「CGIプログラムへのアクセスは認めるが、アクセスしたのはパスワード認証などのアクセス制御はなかった。無罪判決を求める」と述べた。アクセスした場所など、事実認定については争わないとした。

 弁護側は、アクセスしたサーバには不正アクセス禁止法で問題になるアクセス制御はなかったとし、逮捕・起訴について「ネットの行動の自由を侵すものであり、到底許されない」とした。

 弁護側は検察側に対し「サーバのアクセス制御とは具体的に何か」など釈明を求めたが、検察側は「訴因に欠けるところはない」として突っぱね、立証段階で明らかにするとした。

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