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“中古再生”型のLovgate新亜種、感染拡大

» 2004年07月10日 11時43分 公開
[IDG Japan]
IDG

 米SymantecやMcAfeeなどの大手セキュリティ企業が出した速報によると、コンピュータワーム「Lovgate」の新しい亜種が世界的に感染を広めている。

 Lovgateが最初に発見されたのは、2003年2月のこと(2003年2月25日の記事参照)。感染したPC上にあるメールアドレスにあてて、自身を添付したメールを送ることで感染を広げる。いったんマシン内部に侵入すると、内部への攻撃を導く「バックドア」を開く。さらにPCをスキャンして実行ファイルを見つけ出し、自らのコピーと置き換えてしまう。

 Windowsアプリケーションを狙う最新の亜種「Lovgate.AE」「Lovgate.AH」は、ウイルス対策ソフトやセキュリティアプリケーションの機能を無効にしてしまう。SymantecMcAfeeは「中程度の危険」と評価し、それぞれサイトで対応策を指示している。

 加ITセキュリティ企業WhiteHatで最高技術革新責任者を務めるジェフリー・ポスランズ(Jeffrey Posluns)氏は、1年近くにわたって休止状態だったLovgateのようなウイルスが、活動を再開しても意外ではないと話す。

 「ウイルス作者は改良を加えることができる。Lovgateのコードは既に作成済みだから、時間を節約できる。ウイルス作者の大半はウイルス対策ソフトの定義ファイルに引っかからないよう、修正を施すことが可能だ」と同氏。

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