ITmedia NEWS >

Terra Lycos、米子会社の売却先を決定

» 2004年07月29日 17時31分 公開
[IDG Japan]
IDG

 スペイン・バルセロナに本拠を構えるインターネットサービス・コンテンツ会社Terra Lycosが、米国子会社Lycosの売却先を決定した。同社が7月28日、スペインの株式市場および関連事業の監督機関Comisi Nacional del Mercado de Valoresに提出した書類で明らかになった。

 提出書類によると、売却額は9500万〜1億1500万ドル。Terra Lycosがインターネットバブル絶頂期の2000年5月に米Lycos買収に費やした125億ドルには、ほど遠い金額だ。同社は、最終的な合意に至ったら売却候補先の名前を明かすとこの書類に記している。

 売却に先立ち、Terra Networks USAとLycos Europeの株など、Lycosの一部資産がTerra Lycosの手に渡る。Terra Networks USAの活動として一番知られているのは、ヒスパニック系米国人向けポータルサイトTerra.comの運営だとTerra Lycos広報担当者は説明している。一方のLycos Europeは、サイトの情報を見る限り、欧州でさまざまな言語のWebサイトネットワークを運営、多彩なインターネットサービス・コンテンツを提供している。

 Terra Lycosは4月、スペイン株式取引委員会に提出した書類で、複数の事業部について見直しを進めており、その手続きの一環として、Lycosに関していくつかの選択肢を検討していると明かしていた(関連記事参照)。ただし、当時は具体的な決定にまでは至っていなかった。

Copyright(C) IDG Japan, Inc. All Rights Reserved.