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Intel幹部、ノートPC用デュアルコアCPUの詳細披露へ

» 2004年09月08日 09時26分 公開
[IDG Japan]
IDG

 Intel幹部は9月8日、Intel Developer Forum(IDF)で同社初のデュアルコアノートPC用プロセッサ「Yonah」について語る予定だ。同社の社長兼COO(最高執行責任者)のポール・オッテリーニ氏が、7日にサンフランシスコで行ったマスコミとの会談で明らかにした。

 複数の情報筋が5月にIDG News Serviceに伝えたところによると、IntelはYonahをデュアルコアのPentium M後継版として計画しているという。オッテリーニ氏はYonahというコードネームは認めたが、8日のモバイル幹部アナンド・チャンドラシーカ氏による基調講演の前ということで、詳細を明かすことは拒否した。

 オッテリーニ氏の開幕基調講演ではIntelのデュアルコア計画について詳しくは語られなかったが、Yonahとデュアルコアサーバプロセッサについては、今週中にさらなる情報が明かされると同氏は話している。デュアルコアデスクトップ用プロセッサに関する発表は、今週は行われないという。

 半導体業界では多くの企業が既にマルチコアプロセッサを出荷あるいは計画している。マルチコア設計を採用することで、半導体メーカーは個々のコアの動作クロックをやや低めに抑えて消費電力を削減すると同時に、全体のパフォーマンスをシングルコアプロセッサよりも高くすることができる。

 Yonahは2005年に登場する見込みで、そのころにはIntelのほかのデュアルコアプロセッサもリリースされるだろう。Yonahは、「Merom」という将来のプロジェクトに道を開くものになると見られている。Meromはデスクトップ・モバイルPC市場の両方をターゲットにすると情報筋は伝えているが、IntelはMeromの存在を認めていない。

 アナリストは、IntelはPentium Mの省電力アーキテクチャを使うことで、デュアルコアプロセッサをもっと簡単に実装できると考えている。同社の現行デスクトップ・サーバプロセッサはスピード重視の別のアーキテクチャを基盤としているが、Pentium Mは消費電力を最小限に抑えつつ、最大限のパフォーマンスを引き出すよう設計されている。

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