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「新しいパソコンに、CDを入れるところがないんだけど」。夏のある日、実家の母からメールが届いた。
実家では、それまで使っていた古いIBMのPCからeMachinesの「J2704」に替えたばかり。DVD-ROM&CD-R/RWドライブを搭載している。
新しいPCで光学ドライブを利用したことがない母は、どのボタンを押せばトレイが開くか分からないのだろうと思い、メールを返す。「本体右上に四角いボタンがあるから、それを押したらトレイが出てくるよ」。
母の返事は意表を突いた。「DVDの形のトレイが出てきました。CDの入れ物はどこ?」――DVDとCD、形が違うと思い込んでいるようだ。あっけに取られながら返信する。「CDとDVD、同じ形よ。同じところに入れるの」。その後、しばらく返信がなく、やっとうまくいったのかと胸をなでおろす。
数時間後、またメールが。「CDじゃなかった、フロッピーです。フロッピーの入れ物がないんだけど」。DVDとCDとフロッピーディスクを混同するという、考えもつかなかった間違いを犯す母に心底びっくり。PCに慣れていない人にとって記録メディアがどれほど訳の分からないものなのか、改めて思い知らされた。
母は、友人がフロッピーに保存してくれたExcelデータを開きたかったのだが、ドライブが見つからず困っていたようだ。それもそのはず、J2704にはフロッピーディスクドライブがない。結局、ドライブを持っている友人にフロッピーを渡し、データをメール送信してもらうという大掛かりな方法を使ってやっと解決した。
件の記事をきっかけに、ネットではフロッピー必要派・不要派のちょっとした論争が起きていた。「BIOS書き換えに必要」「起動ディスクはどうするの?」といった必要派に対し、「一般人はBIOS書き換えなんかしない」「CD-ROMブートじゃだめ?そもそもUSBメモリでブートできるようになればいい」などと不要派が反論。総じて必要派の意見は少なかった。
フロッピーの代替メディアとして挙げられているUSBメモリだが、フロッピーに比べればまだまだ高価。人にあげても惜しくない、手軽にデータを受け渡す手段としてフロッピーはまだ現役だ。同記事にあるように、「日常的にコンピュータを使う多数の普通のユーザーは、フロッピーが消えることを望んでいない」ように思う。
ところで、ワープロソフトなどの「保存」のアイコンはフロッピー型だ。将来、フロッピーが完全に淘汰されたら、アイコンはどうなるんだろうか?今の形のまま残るとしたら、いつか、フロッピーを知らない子ども達に「昔はフロッピーというものがあってね、その名残がアイコンに残っているんだよ」なんて昔話を語る日が来そうだ。
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