凸版、フォトマスク世界トップに DuPont Photomasksを買収

[ITmedia]

　凸版印刷は10月5日、米DuPont Photomasks（DPMI）の全株式を取得することで最終合意したと発表した。買収総額は約710億円。凸版は、半導体製造用フォトマスク分野で大日本印刷を抜いて世界最大手となる。

　凸版はDPMI株式1株当たり27ドルを支払う。買収完了後、DPMIは「Toppan Photomasks」に社名を変更。凸版の永田明裕専務・エレクトロニクス事業部長が会長を兼務する。本社は引き続き米国テキサス州に置く。

　フォトマスク市場は、デジタル家電ブームによる高性能LSI需要の拡大などで各社の技術競争が激化している。凸版は買収で日米欧アジアを網羅する製品供給体制を構築。両社の技術を融合して開発力も強化する。

　DPMIは1985年に米化学大手のDuPontが子会社として設立し、現在もDuPontが約20％出資する。2004年度の売り上げは3億5400万ドル。