TDKと半導体エネルギー研究所は10月19日、1.8インチで320×240ピクセル(QVGA)表示のフルカラー有機ELディスプレイを業界で初めて開発したと発表した。デジタルカメラのディスプレイや携帯電話のメインパネル、PDAなどへの搭載を想定している。
小型で高性能なTFT「CGS-TFT」を採用したほか、基板上部から光を取り出す「トップエミッション方式」により開口率を高め、高輝度・高精細化した。
白色有機EL素子とカラーフィルターを組み合わせ、RGB各色64階調、26万2144色を表現できる。表示エリアは36.5×27.4ミリ。
また、1.5インチでQVGA表示の単色有機ELディスプレイも同時に発表した。画素密度は423ppiで、同社によると世界最高。
1.8インチカラータイプと同様、トップエミッション方式とCGS-TFTを採用した。ゲートドライバとソースドライバをパネル内部に一体形成して小型化している。開口率も75%にアップしたほか、RGBWを含むモノカラー発光材料を個別に成膜することで省電力化した。
表示エリアは30.72×23.04ミリ。ポータブルメディアプレーヤーなどに向いているとしている。
開発成果は10月20日から開かれる「FPD International 2004」(パシフィコ横浜)のTDKブースに展示する。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR