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「トゥームレイダー」Eidosの身売り交渉、「精査の段階」に

» 2004年11月26日 10時46分 公開
[ITmedia]

 ゲームソフトメーカーの英Eidosは11月25日、売却先の検討作業で精査の段階に入っていると発表した。

 同社の取締役会は6月、事業と将来の方向性の両面で戦略的な見直しを図ることを表明。この見直しのプロセスを通じて同社は、「会社売却の道を探ることが、当社株主の最大の利益になるという結論に至った」という。

 同社は、財務顧問UBSの協力を得て、まず身売り先候補として少数の企業をリストアップ。これらの企業、およびそのほかの直接アプローチしてきた企業との予備交渉を行った。その後さらに対象を絞り込み、詳細な討議も進めている。現在は、デューデリジェンスと呼ばれる精査のプロセスに入っているという。

 同社は、可能な限り早急に満足のいく結論を導き出したいとしつつも、現段階では、すぐに取引がまとまる保証はないと断っている。

 同社は発表資料の中で、「保有知的財産、人材、技術力の面で、Eidosには、主要独立企業として存続が可能なだけの基本的強みがあるとの確信がある。だが、ヒットに大きく左右されるコンピュータゲーム業界特有の移ろいやすさ、および新作発表のための開発投資が増えていくことを考えると、公開企業としてのEidosの見通しは依然として課題が多い」と、売却検討に入った背景を説明している。

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