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PSP、そんなに宣伝して大丈夫?

» 2004年11月29日 21時38分 公開
[岡田有花,ITmedia]

 先週のトップ10には、12月12日発売のPSPに関連した記事が2本ランクインした。3位の記事で取り上げたチャリティオークションでは、出品されたPSP 500台に対して5068人が入札。10位の記事によると、多くの量販店がPSP確保に苦労していて、予約を受け付けていない店も多いとのこと(関連記事参照)。発売日に購入するのはかなり難しそうだ。

 供給はタイトだが、PSPの広告宣伝は積極的だ。TVCMはもちろん、東名阪の主要駅では実機を展示したプロモーションを実施。JR東京駅の丸の内北口改札前には、12月3日までの期間限定で巨大なPSPが登場した。

 PSPをかたどった幅約8メートルの巨大な模型に、240インチのLEDディスプレイをはめこんで吊り下げた。「東京ゲームショウ2004」でソニー・コンピュータエンタテインメント(SCEI)のブースに展示されていた巨大PSPと同じものだ。

 模型といっても、十字キーや電源ボタン、メモリースティックスロットから端子部分まで精巧に作られている。下から見ると大迫力。画面には「METAL GEAR ACID」や「みんなのGOLF ポータブル」などゲームのデモ画面のほか、TVCMも放映されている。

 駅を利用するビジネスマンや学生など、多くの人が足を止めて画面を見たり、携帯電話のカメラで撮影していた。「これ何?」と聞く母親に「ゲーム機だよ、猪木がCMしているやつ」と解説する女子高生も。PSPに特に興味がなくても、ディスプレイの映像を眺めて待ち合わせの退屈さを紛らわしている人も多かった。

 また、SCEIは都内の雑貨店で、驚いた表情のマネキンにPSPを持たせるプロモーションも実施(関連記事参照)。ゲームと縁の薄い層にPSPをアピールしている。

 ゲームに関心がある層だけでもPSP予約に苦労しているのに、そんなに宣伝したらPSPがさらに手に入りにくくなるじゃないか――とやきもきしているのは記者だけだろうか。

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