ATIテクノロジーズ(ATI)は12月4日、秋葉原リナックスカフェ・ディ・プロントにおいて、同社の最新チップセット「ATI RADEON XPRESS 200」シリーズ搭載製品など同社の最新製品を展示する「ATI最新PCI Express製品発表会」を開催した。
展示の中心になったのは、11月に発表したチップセット「RADEON XPRESS 200」シリーズを搭載したマザーボード。最近何かと話題のNVIDIA「nForce 4」シリーズに続くAthlon 64用PCI Express対応となる。
すでに報道されているように、グラフィックス機能を搭載した「RADEON XPRESS 200」では、同社のローエンド向けGPU「RADEON X300」相当のパフォーマンスをチップセットに備えている。この統合型チップセットから、グラフィックス機能を省いた「RADEON XPRESS 200P」も用意されている。なお、各マザーボードベンダーとも製品の発売は来年1月以降を予定している。
会場内で展示されていたマザーボードは、SAPPHIREのRADEON XPRESS 200を搭載するATXマザー「RS480AS9-A58S」とmicro ATXマザー「RS480MS9-A56S」の2製品でいずれもSocket 939に対応。
PowerColorは、Socket 754対応マザーを中心に展示しており、RADEON XPRESS 200搭載のATXマザー「A480A7-VF」にmicro ATX「A480M7-V」、そして、ビデオ機能を省略したRADEON XPRESS 200Pを搭載する「AX480A7-F」。 加えて、Socket 939対応でRADEON XPRESS 200Pを搭載する「AX480A-GF」の4製品。いずれも発売時期は来年1月中旬前後を予定しており、価格は1万5000円前後。
MSIでも、micro ATXのSocket 939対応マザー「RX480-M2」を展示。こちらは実際に動作させており、完成度の高さをうかがわせた。
興味深いのが、パーツベンダーによって対応するSocketが異なっているところ。MSIやSAPPHIREではSocket 939を中心に製品を予定しているのに対して、PowerColorではSocket 754対応が中心になっている。実際の購入のときには、手にとったマザーが対応するSocketの種類に注意する必要があるだろう。
なお、会場の一番目立つ位置には、先日発表されたばかりの最新GPU「RADEON X850」シリーズを搭載するグラフィックスカードの動態デモをおこなっていて、来場者の注目を集めていた。
カードに搭載されたクーラーユニットはPCI Express X16スロットに隣接するスロットにも干渉するほど巨大。さらに、もう一つのPCIスロットを1基消費して別途ファンを稼動させるなど、大掛かりな冷却を行っていた。
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