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12月のアクセス増の鍵は年賀状?

» 2005年01月21日 20時32分 公開
[ITmedia]

 ネットレイティングスは1月20日、2004年12月度のWeb視聴動向を前月11月と比較してまとめたレポート「ネット視聴率トピックス」を発表した。

 これによると、関東圏を中心にコンビニエンスストアチェーンを展開するスリーエフのWebサイトが、対前月比558%となる117万人余りの利用者を集めて利用者増加率の首位にランクされた。

 同サイトが公開した「年賀状フリーイラスト集2005」への利用が大きく貢献しており、サイト全訪問者の67%が利用しているという。過去13カ月間のデータで見ると、2003年12月に約81万人の利用者があった後、2004年10月までランキング外の状況が続き、2004年11月になって約21万人の利用者を集めたが、これも年賀状イラスト集コンテンツへの集客だった。

 ネットレイティングスによれば、「企業Webサイトにおいて月間100万人を超す利用者を集めることは珍しく、この年賀状キャンペーンが成功を収めたことがわかる」と分析する。

 11月はこのほかにも、増加率2位以下の上位においても年賀状関連のドメインが並んだ。イラスト素材提供サービスやデジタル年賀状作成のオンライン受付、年賀状印刷用のプリンタメーカーサイトなどが軒並み利用者を大きく増やした。

 さらに、同レポートの「視聴率初登場サイトランキング」でも、年賀状関連のWebサイトが利用者を集め、上位に初ランクインした。

 富士写真フィルムは、11月25日に「fujifillm.co.jp」からドメイン移転してリニューアルした新Webサイト「www.fujifilm.jp」が初登場しており、新しい企業サイトが立ち上げた直後にランクインしてきたことは、年賀状関連需要に機を合わせたことが成功につながったようだ。しかし、この1カ月間に旧ドメインを訪問した人が88万人だったのに対し、新ドメインへの訪問者は22万人余りに留まっており、新ドメインへの円滑な誘導に課題が残ったことがうかがわれると、ネットレイティングスは分析している。

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