ITmedia NEWS >
ニュース
» 2005年01月27日 22時26分 UPDATE

日本AMDが恒例の新年プレスカンファレンスで攻めの姿勢

日本AMDは毎年恒例のプレス向け説明会を開催した。堺社長は2004年の豊富な実績を背景に、2005年はエンタープライズ市場へのさらなる浸透、技術開発投資の拡大など、攻めの姿勢を強調した。

[佐々木千之,ITmedia]

 日本AMDは1月27日、報道関係者を招いて毎年恒例のKickoff Press Conferenceを開催した。

 堺和夫社長は、AMDのスローガンである「カスタマーセントリック イノベーション(顧客中心の革新)」を引き合いに出しながら、2004年を「どちらが良いかは、お客様に選んでいただきました」という自信に満ちたフレーズで振り返った。

堺社長 堺和夫社長

 2004年は製品発表だけ見ても、1月の「モバイルAMD Athlon 64プロセッサ」発表に始まり、低電力版Opteronプロセッサ、組み込み向け製品「AMD Geode NXプロセッサ」、低価格プロセッサ「AMD Sempronプロセッサ」など多くの新カテゴリ向け製品が並んでいる。しかし、堺社長が選んだ2004年のハイライトは、デュアルコア製品のロードマップ発表やプロセッサのデモンストレーション、AMDのモバイル製品開発の拠点となる「AMD ジャパン・エンジニアリング・ラボ」設立、途上国向け超低価格PCプラットフォーム「パーソナル・インターネット・コミュニケータ」発表、チャータード・セミコンダクター・マニュファクチャリングとの製造技術契約、日本AMD内への大規模サーバクラスタテスト環境設置といった今後の展開に向けたものとなった。

 2005年に向けては、AMDの64ビットプロセッサ技術の優位性に自信を見せつつ、まさに大きな節目の年となるとコメントした。

 19日に発表した2004会計年度決算については吉沢俊介取締役が説明した。結果として3000万ドルの損失となったが、これは4900万ドルの特損を計上したためであり1年で見れば利益は出ているとした。特にAMD64プロセッサの出荷は第3四半期から70%上昇したという。また2005年は研究開発費、設備投資ともに増やし、2006年の量産開始を目指して建設中の新工場Fab36に重点的に投資していくとしている。

 プロセッサ製品ロードマップは2004年11月時点と変わらず、2005年末までしか明らかになっていないが、AMDにとって新たな取り組みである「AMD Turion 64モバイルテクノロジ」を搭載したPCが主要システムメーカーから今年前半に出荷の見込みであることや、今年後半に予定しているデュアルコアOpteronについて説明があった。デュアルコアOpteronに関しては、当初の設計段階からデュアルコア化を想定しているので、既存の940ピンシステムのままデュアルコア製品を投入し、メーカーやユーザーも既存のOpteronシステムから容易にデュアルコアプロセッサにアップグレードできるという。2006年末までには、90ナノメートルプロセス製造のシングルコア製品と同等の消費電力のデュアルコアプロセッサを提供できるとした。

 これまでOpteronやAthlon 64を64ビットプロセッサとして利用するにはLinuxを使うしかなかったが、本日Windows XP x64 Editionのプレビュープログラムが開始されるなど、ようやくWindowsでも64ビットパフォーマンスが利用できるとし、これをAMD64の追い風としたいという期待をにじませていた。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.