米Yahoo!が無料Webメールの受信ボックス容量を1Gバイトに拡大する。同社がメール容量を拡大するのはこの9カ月間で3度目で、MicrosoftのHotmailを超え、GoogleのGmailに匹敵する容量を提供することになる。
Yahoo! Mailの容量拡大は4月末から5月初めにかけて世界中で行われると、同社通信製品担当副社長ブラッド・ガーリングハウス氏。容量の拡大を決めたのは、ユーザーが写真などの大容量添付ファイルのついたメッセージを保存することが多くなってきたためだという。
2004年半ばに、Yahoo!は無料Webメールの受信ボックス容量を4Mバイトから100Mバイトに拡大し、その後現行の250Mバイトに増やした(11月15日の記事参照)。
Webメールサービス各社はこの1年、1Gバイトの容量を提供するGoogleのGmailに対抗して受信ボックス容量を拡大してきた。例えばMicrosoftはGmailが発表された後、無料Hotmailサービスの容量を2Mバイトから250Mバイトに増やした(6月24日の記事参照)。
2004年4月に発表されたGmailは、Webメールサービス各社の間に大きな反応を引き起こしたが、依然としてβ版の段階にあり、既存ユーザーの招待あるいはGoogle.comでの無作為の招待を通じてしか利用できない。
今回の動きで、受信ボックス容量はGmailの競争上のアドバンテージにならなくなり、、Yahoo!はGmailの正式立ち上げに備えて先手を打つことになるとアナリストは指摘する。
ガーリングハウス氏によると、Yahoo!は添付ファイルのクリーンアップ機能を提供することで無料版Yahoo! Mailのウイルス対策機能も強化する。この機能はこれまで年額19.95ドルの有料版「Yahoo! Mail Plus」のユーザーにのみ提供されていた。有料版のユーザーには2Gバイトの容量や、無料版にはない機能が提供されている。
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