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ライブドアとフジ、資本・業務提携に基本合意

» 2005年04月18日 16時20分 公開
[ITmedia]

 フジテレビジョンとライブドアは4月18日、資本・業務提携することで基本合意したと発表した。ニッポン放送株式を保有するライブドア子会社をフジが買収し、フジは同放送株式68.87%を保有して子会社化。さらに株式交換で完全子会社化を図る。また、フジはライブドアに14.61%を出資する。

 同放送をめぐり、市場や法廷を舞台に2カ月間にわたって繰り広げられたライブドアとフジの攻防は、両社の資本・業務提携で一応の決着をみた。

フジ、ニッポン放送を完全子会社化へ

 ニッポン放送株式の32.40%を保有するライブドア・パートナーズを、フジが総額670億円で5月23日受け渡しで買収する。フジは取得済みの株式と合わせ、同放送株式の68.87%を取得し、まず連結子会社化する。

 ライブドアは同放送株式の17.60%を継続保有し、第2位株主としてとどまる。6月予定の株主総会では、同放送の取締役会が提案する議案に対し賛成することで合意した。

 フジは完全子会社化を迅速に行うため、産業活力再生特別措置法を活用する。5月下旬に同法認定を申請し、認定されれば9月1日付けで株式交換方式により同放送を完全子会社化する計画だ。

 同放送株主への交付金は1株当たり6300円とする予定。フジが買収するライブドア・パートナーズは、フジか同放送が吸収合併する方向で検討する。ライブドアは株式交換に応じ、株式買取請求権は行使しない。

 同放送はフジの完全子会社化で上場廃止になるため、5月下旬をめどに自己株式の公開買い付けを行う。買い付け価格は6300円、総額400億円を予定し、取得株式は消却する予定。

 ライブドアは公開買い付けにも応じ、株式交換と合わせ最終的に同放送株式をすべてフジに渡す。

フジはライブドアに出資

 ライブドア・パートナーズ買収を前提として、フジはライブドアに資本参加する。ライブドアが5月23日払い込みで実施する440億円の第三者割当増資をフジが引き受ける。増資後のフジの出資比率は、持分法が適用されない12.75%となり、堀江貴文社長に次ぐ第2位株主となる。取得株式はライブドアの事前の同意がない限り、第三者への譲渡や貸株などはしないことで合意している。

 ライブドアとフジは、「業務提携推進委員会」を設置し、両社サービスの提携について話し合う。協議には同放送の参加も要請し、ライブドアと同放送の業務提携も検討していく。

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