フジテレビジョンは3月24日、ソフトバンク・インベストメント(SBI)が同日付で同社筆頭株主になったと発表した。
ニッポン放送は、保有するフジテレビ発行済み株式総数のうち、議決権ベースで14.67%(35万3704株)をSBIに消費貸借契約で貸し出した。貸借期間は2010年4月1日まで。期間中は議決権がSBIに移転するため、SBIがフジテレビの筆頭株主となる。
ニッポン放送の亀渕昭信社長は、ライブドアの同社株式買収問題に絡み、同社が保有するフジテレビ株の売却を検討中とかねてから話していた。
SBIはソフトバンクグループの投資会社。ソフトバンク100%子会社のソフトバンク・ファイナンスが39.8%を保有している。
また、フジテレビとニッポン放送、SBIは同日、共同で200億円規模のベンチャーキャピタルファンドを設立すると発表した。
ファンド名は「SBIビービー・メディア投資事業有限責任組合」。フジテレビが160億円、ニッポン放送と、SBIの100%子会社SBIベンチャーズが20億円ずつ出資する。
SBIグループの通信・インターネット分野の事業ノウハウとベンチャー育成実績、フジとニッポン放送のコンテンツや人材などを融合し、映像や音楽、出版などのコンテンツや、メディア、ブロードバンド関連事業など、放送・通信・ネットにまたがる有力なベンチャーを発掘・育成するのが狙いとしている。
運用期間は約5年間の予定。2年間の延長も検討する。
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