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MS、シンクライアント版のWindows XPを開発中

» 2005年04月21日 07時43分 公開
[IDG Japan]
IDG

 米MicrosoftがWindows XPのシンクライアントバージョン2種類の開発を進めている。サーバ集中型コンピューティングのユーザー向けに価格を抑えたOSを提供する狙い。同社の計画に詳しい筋が明らかにした。

 Windows XPベースのシンクライアントは、Windows XP Professional Editionよりも値段は安くなるが、同じ管理機能と幅広いハードウェアドライバを提供する。このOSは、データ入力などの単純作業やサーバベースのアプリケーションへのアクセスに利用されるローエンドPC向けに設計されていると、この筋は伝えている。

 Microsoft事情に詳しいスティーブン・ビンク氏によれば、Microsoftではスイス・アルプスの山にちなんでコードネーム「Eiger」「Monch」と名付けた2種類のリリースを開発中。ビンク氏はMicrosoftニュースサイトBink.nuの運営者で、アムステルダムのITコンサルティング企業IT Solutionsを経営している。

 米ワシントンD.C.の独立系技術アナリストでシンクライアントコンピューティングに関する著書もあるブライアン・マッデン氏によると、Microsoftは1月、一部パートナー企業に対してシンクライアントに関する計画を打ち明けたという。

 ビンク氏がこのほど公開した製品情報によれば、シンクライアント版のWindows XPはいずれも64Mバイトのメモリ、50MバイトのHDD、Pentiumクラスのプロセッサで稼働する。

 Eigerは最もシンプルな製品で、リモート接続クライアント、Internet Explorer、ローカル/ネットワーク印刷、Officeビュワー、Windows Server Update Servicesが盛り込まれ、Systems Management Serverに対応している。

 MonchはEigerの機能に加え、Windows Mobileデバイス対応、Windowsイメージ取得、ワイヤレスネットワーキング、VPN、高度なIPセキュリティが組み込まれるという。

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