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1〜3月期の脆弱性600件、iTunesも標的として浮上

» 2005年05月04日 08時35分 公開
[ITmedia]

 SANS Instituteがまとめた1〜3月期のセキュリティ報告によると、この3カ月間で新たに発見された脆弱性は600件以上に上った。MicrosoftやSymantec、Computer Associatesなどの製品に加え、iTunesなどのメディア再生ソフトに影響する脆弱性が、深刻度の高い脆弱性リストの上位にランクされている。

 1〜3月期中に新しく発見またはパッチがリリースされた脆弱性のうち深刻度が高いものとして、Microsoft製品関係の各種脆弱性を筆頭に、Computer Associatesのライセンスマネジャーに関するバッファオーバーフローの脆弱性、DNSキャッシュポイズニングの脆弱性、複数のウイルス対策ソフトに影響するバッファオーバーフローの脆弱性、Oracleの深刻な脆弱性に関するパッチアップデート、およびRealPlayer/Winamp/iTunesなど各社のメディア再生ソフトに影響するバッファオーバーフロー問題が挙げられた。

 個人や組織がこうした脆弱性に対処していない場合、コンピュータがリモートから制御される危険が高まり、なりすましや産業スパイ、スパム送信などに利用されてしまう恐れがあるとSANSでは指摘。リサーチディレクターのアラン・パラー氏は「脆弱性のあるソフト製品を実行している個人や組織では、自分のコンピュータで確実に個別の問題を修正しておく必要がある。脆弱性について無頓着だったり自分のコンピュータは保護されているという誤った認識を持つ人が多すぎる」と警鐘を鳴らしている。

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