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GDH、米国向けアニメ制作にSPC活用

» 2005年05月18日 19時55分 公開
[ITmedia]

 GDHは5月18日、制作中の米国向けアニメについて、コンテンツファンドを運用する特別目的会社(SPC)を設立したと発表した。アニメ制作資金の調達では製作委員会方式の採用が一般的だが、SPC方式は出資者の多様化や、著作権を一括管理によるライセンス供与の効率化といったメリットがある。

 SPC「サムライプロジェクト」は新作アニメについてコンテンツファンドを組成。三井住友銀行が資金を融資し、GDHとフジテレビジョンが匿名組合出資契約をした。

 新作アニメ「アフロサムライ」は岡崎能士原作のコミックをアニメ化。GDH傘下のゴンゾが制作を担当する。2006年末に全米でテレビ放映される予定で、ハリウッド俳優のサミュエル・L・ジャクソン氏がプロデューサーと主役の声優で参加する。

 GDHが同日発表した2005年3月期連結決算は増収増益。売上高が62億9400万円(前期比42.4%増)、営業利益は4億9500万円(同43.7%)、4億6600万円(同63.1%増)、純利益は3億1500万円(同41.2%増)だった。

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