IBMは6月20日、独ハイデルベルクで開催のInternational Supercomputer Conference(ISC)で最新スーパーコンピュータの16ウェイeServer p5 575を発表した。同社はこの製品を第4四半期に出荷する予定だ。
同社によれば、このサーバは1.5GHz Power5プロセッサを搭載し、87.3GFLOPSの性能を発揮できる。同社が昨年11月に大々的に投入した8ウェイ1.9GHz eServer p5 575の2倍以上の性能だ。同社は当時、このサーバのクラスタリング向けの超薄型設計を宣伝し、これを「オフザシェルフ」スーパーコンピュータと呼んでいた。
新しい16ウェイeServer p5 575は、24インチフレーム1台で最大192 CPUに対応できる。
IBMは8ウェイと16ウェイのeServer p5 575を異なる用途向けに位置づけており、8ウェイモデルはデータマイニングやビジネスインテリジェンスなどメモリを食うアプリケーションに最適で、16ウェイモデルはエンジニアリング、新薬開発、気象予報など処理能力が求められるアプリケーションに最適だとしている。
16ウェイeServer p5 575は出荷時には、AIX 5L for POWERのバージョン5.2と5.3、SUSE Linux Enterprise Server 9 for POWER、Red Hat Enterprise Linux AS for POWERをサポートする予定だ。ユーザーは1種類のOSを走らせるだけでなく、論理パーティションで複数のOSを同時に動かすこともできる。IBMはこのシステムの価格については詳細を明らかにしていない。
スーパーコンピュータベンダー各社は、22日にISCで最新の最速スーパーコンピュータTop500リストが発表されるまでかたずをのむことになる。
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