PCの概念を生み出した“PCの父”アラン・ケイ氏が6月20日、杉並区立和田小学校(東京都)に現れ、自らが開発した子ども向けの簡易プログラミング環境「SqueakToys」でプログラミングの基礎を学ぶ子どもたちと触れ合った。
同小学校は昨年、日本ヒューレット・パッカード(HP)からPC寄贈を受け、5年生と6年生の総合的学習の時間にSqueakToysを導入。日本HPのボランティア指導員「HP-Squeakers」の協力を得て、SqueakToysを使った授業を行っている。米Hewlett-Packard(HP)でシニアフェローを務めるケイ氏は、日本HPを通じて同小学校を訪問した。
「子どもは生まれながらのアーティスト」――ケイ氏はこう話し、SqueakToysで子どもたちの創造性を引き出したいと願う。生徒たちは格闘ゲームから4コマ漫画、パラパラ絵本まで思い思いの作品を作り上げ、ケイ氏の期待に見事に応えていた。
横山正校長は「子どもたちのPCへの反応はさまざま。能力の差も大きいが、生徒同士で教え合っているようだ」と話す。
ケイ氏は「PCでの表現を通じて、サイエンスを学んでほしい。例えば、アニメで振り子を描いた子どもが、振り子の物理的な原理にも興味を持ってもらえれば」などと話した。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR