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Lenovo、半導体購入ランキングで世界トップ10入り

» 2005年07月08日 08時17分 公開
[IDG Japan]
IDG

 市場調査会社によれば、中国のPC大手Lenovo GroupはIBMのPC事業買収により、今年の世界半導体購入ランキングで9位に浮上する見通しだ。

 Lenovoの購買力増大はコンピュータ業界全体のサプライチェーンに影響を与え、新分野の繁栄をもたらす一方、一部では失業や企業の衰退を伴う変革を引き起こす可能性がある。例えば米国では一部企業が既に、労働力の安いアジアにPC組み立て作業を移管し始めている。

 iSuppliの7月6日の報告によれば、Lenovoは今年、PCに利用するため42億7000万ドル相当の半導体が必要になる。昨年は10億1000万ドルで世界ランキングでは36位だった。実質的にIBMと入れ替わることになり、IBMは昨年の9位から16位に転落する。

 Lenovoは5月にIBMとの間で12億5000万ドル相当の取引を完了、年商130億ドルのコンピュータ大手となり、従業員は1万9000人、約1400万台のPC出荷が見込まれる。それでもトップ企業に比べればまだLenovoの規模は小さい。iSuppliのランキングで半導体購入の首位に立っているHewlett-Packard(HP)は従業員15万人で、2004年度の年商は799億ドルだった。

 iSuppliの予想では、HPが2005年に購入する半導体は137億1000万ドル相当。2位のDellは124億6000万ドル相当となる。

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