東京・お台場にあるソニー・エクスプローラサイエンスで7月24日まで「ソニーコンピュータサイエンス研究所展」が開かれている。人体を導電線代わりにデータ通信する技術や、コンピュータとのジャズセッション、新感覚インタフェースなど、ソニーの新技術を見て触って楽しめる。
ソニーコンピュータサイエンス研究所は、ソニーグループで独創的な研究を行う組織で、1998年に設立された。コンピュータ科学に加え、脳科学やシステム生物学まで多様な研究を行っている。
これまで、マスコミや招待客向けに研究を公開したことはあったが、誰でも見られる一般公開は今回が初めて。最新の研究成果を入場料500円(16歳以上の場合)で体験できる。
人体データ通信が体験できる展示は2種類。テーブルの上の2つの電極に手を置くと、右のディスプレイで流れているDVD映像が左のディスプレイにも流れる装置と、データ通信をセキュリティキーに使う「WearableKey」だ。
WearableKeyは、電極を装備した腕時計状バンドにキーとなるデータを格納。バンドを装着して電極付きマウスを握れば、データが時計からマウスに送信され、キーが解除される仕組みだ。
大人も子どもも夢中になっていたのが「Active CyberCube」。2次元バーコード付き六面体をWebカメラで読み取ると、面の部分が地球儀やペンギンなどの3D映像に変化し、ディスプレイに表示される。四角い白い箱を持っているはずなのに、ディスプレイ上では、透明な箱に入った地球儀を持っているように映る。
コンピュータと人間のジャズピアノセッションも楽しめる。「Continuator」は、人間が演奏したキーを覚え、同じキーを使った新しいメロディーを即座に作り出す。人間が上手に合わせてやれば、まるで2人でセッションしているような演奏を楽しめる。パリの研究所で生まれた技術だ。
ソニーコンピュータサイエンス研究所展は7月24日まで。23日と24日には、研究者によるトークセッションも行われる。
ソニー・エクスプローラサイエンスの入場券で入場できる。大人500円、子ども(3歳以上、16歳未満)300円。営業時間は午前11時から午後7時まで。
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