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Microsoft、WindowsとOfficeのエンタープライズ版投入へ

» 2005年07月29日 07時46分 公開
[IDG Japan]
IDG

 米Microsoftはエンタープライズクラス製品への投資を拡大し、ハイエンド(かつ高価格)版のWindowsとOfficeを向こう数年以内にリリースする計画だ。スティーブ・バルマーCEOが7月28日明らかにした。

 ワシントン州レドモンドで開いた金融アナリストとの年次会合でバルマー氏が語ったところによると、次期Windowsの「Windows Vista」とオフィススイート新版の「Office Premium」ではエンタープライズバージョンを投入する予定。エンタープライズ市場へのサービス強化を図る狙い。

 また、新しいプレミアムクライアントアクセスライセンスを伴うOffice Server製品も計画している。これにはハイエンド顧客向けのシステム管理、セキュリティ、電子メール製品が含まれるとバルマー氏。

 Microsoftのポートフォリオにこうした製品を加えることで、Windows、Office、ExchangeといったMicrosoftの「アンカー製品」による収益拡大を後押しできるとバルマー氏は説明。こうした製品の市場およびこの分野でのMicrosoftの潜在的革新力は停滞しているとの見方も一部アナリストから出ているが、そんなことはないとバルマー氏は力説した。

 同氏は、Microsoftがハイエンドの技術コンピューティング市場向けサーバとツール製品を計画していることも明らかにした。これは「現在大部分がLinuxの世界」だとは同氏も認めるところ。実際、Microsoftは5月、この戦略を率いてもらう目的で、トニー・ヘイ氏を技術コンピューティング担当副社長として迎え入れたという。

 このほかに向こう数年で収益拡大が見込める分野としてバルマー氏は、同社が最近ポートフォリオに加えた検索、エンターテインメント、モバイル製品を挙げている。

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