ITmedia NEWS >

エプソンが通期業績予想を下方修正 インクジェット採算低下

» 2005年09月21日 15時22分 公開
[ITmedia]

 セイコーエプソンは9月21日、2006年3月期連結業績予想を下方修正し、最終利益が前回予想から半減となる220億円にとどまる見通しだと発表した。インクジェットプリンタの急速な価格下落や関連サプライ品売り上げの減少などを見込んでいる。

 修正予想は売上高が1兆6180億円(前回予想は1兆6390億円)、営業利益は440億円(同820億円)、経常利益は450億円(同810億円)。9月中間期は20億円の純損失との見通しで、赤字幅が10億円拡大するとした。

 上期の売上高は想定水準で推移したが、欧州インクジェット市場で低価格機種の比率が増えて採算が低下。下期は、プロジェクターやプロジェクションテレビの需要が予想を下回り、高温ポリシリコンTFT液晶パネルの大幅な売り上げ減を予想。さらにインクジェットの欧州市場低迷や想定を上回るペースの価格下落、サプライ品の売り上げ減などから、売上高、利益とも前回予想を下回るとして修正した。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.