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Googleの中国スタッフ募集、倍率は20倍以上

» 2005年09月29日 09時22分 公開
[IDG Japan]
IDG

 Googleは、中国に開設予定の研究開発施設のスタッフを問題なく見つけられそうだ。同社の中国事業責任者カイ−フー・リー氏が地元紙のインタビューに寄せたコメントから、そうした様子がうかがえる。

 21st Century Business Heraldの最近のインタビューの中で、リー氏は、Googleがこの研究開発センターのスタッフ募集をオンラインに掲載してから5時間で、1000通以上の履歴書が送られてきたと話している。さらに、リー氏個人の電子メールアドレスにはもっと多くの応募があったという。

 元Microsoft社員のリー氏は、Microsoftが競争上の懸念から同氏のGoogleでの就労を差し止められるどうかを問う訴訟を起こされている。9月14日にワシントン州の判事は、リー氏が2006年1月に始まる審理を待つ間、中国の研究開発センター開設の仕事に取りかかることができるとの判決を下した(9月14日の記事参照)。この判決後間もなく、リー氏はGoogleでの仕事を始めるために中国に向かった。

 インタビューの中で、リー氏はGoogleが年内に中国の研究開発センターのスタッフを50人雇う計画だと語った。同氏が先週、中国のマスコミに寄せたコメントを繰り返した格好だ。Googleの広報担当者は先週、50人という数は認めず、資格を持った研究者を見つけられるだけ雇いたいと述べた。

 リー氏は、Googleは中国でスタッフを雇い、プロダクトマネジャー、ソフト開発者、ワイヤレス開発者など幅広いポストを埋めたい考えだと語った。同社はまた、シェフも探しているという。

 リー氏がインタビューで語ったところによると、Googleへの関心は特に大学院生の間で高いという。同氏は精華大学でコンピュータサイエンスの修士号を持つある応募者の話を引き合いに出した。この応募者は、自分のスキルがGoogleの基準に満たないのではないかと懸念し、足がかりを得るために調理アシスタント職に応募してきたという。

 リー氏のインタビューに関してGoogleの広報担当者にメールでコメントを求めたが、返答は得られていない。

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