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エイベックス、「のまネコ」キャラクター使用料を辞退

» 2005年10月13日 01時46分 公開
[ITmedia]

 「のまネコ」問題で、エイベックス・グループ・ホールディングスは10月12日、のまネコのグッズについて受け取る予定だったキャラクター使用料を辞退することを決めたと発表した。エイベックスは9月30日にのまネコの図形商標出願の取り下げを発表したが、グッズ販売の中止は表明していなかったため、「のまネコから利益をあげるのはおかしい」といった批判が起きていた。

 エイベックスは「アスキーアートを愛好してきた方々や、のまねこ誕生の過程への配慮が不十分なまま商標出願に関与し、通常のビジネスと同様に企業の論理を優先する中で、グッズの営業展開を行ってきた結果、モナーなどのアスキーアート文化を一方的に利用したビジネスをしていると多くの方々が感じられる事態となりました」と経緯について報告。その上で「非常に不快な思いをされたネットコミュニティーに参加されている方々にもおわび申し上げます」と、従来より明確な表現でネットユーザーに謝罪した。

 これまでの批判などを受け止め、「ネットコミュニティーにおいてクリエイティブな活動をされている方々とともに、新しい創作物を生み出すためのより良い環境作りや、その支援といったことについて積極的に検討することを決めた」という。

 一方で、松浦勝人社長と家族、同社員に対する殺人予告が掲示板に書き込まれた問題については、「今回の決定は殺人予告を理由とするものではなく、不法かつ反社会的な行為に対しては断固として適切な措置をとっていく」とした。

 連結業績予想は通期、中間期とも変更はないとしている。

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