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Google対MS訴訟でMSの主張認める仮決定

» 2005年10月15日 07時50分 公開
[IDG Japan]
IDG

 米GoogleがMicrosoftを相手取って起こした訴訟の審問が10月14日、米カリフォルニア州サンノゼの裁判所で行われた。しかし両陣営の弁護団によれば、この裁判で前日に言い渡された仮判断を継続させるかどうかについて、最終決定は言い渡されなかった。

 サンノゼ連邦地裁のロナルド・ワイト判事は13日、Googleがカリフォルニアで起こした裁判を保留とするよう求めていたMicrosoftの申し立てを認める仮判断を下した。Microsoftは先にGoogleと元社員のカイ‐フー・リー氏を相手取り、リー氏がGoogleに転職したのはMicrosoftとの雇用契約違反に当たるとして提訴。Googleはこれに応えてカリフォルニアで裁判を起こした。

 Googleは最初、カリフォルニア州の裁判所に訴えを起こしたが、Microsoftの要求で7月29日に連邦裁判所に移された。

 予想通り、14日の審問では両社がワイト判事の最終決定について楽観的な見方を示した。判事はいつ最終決定を言い渡すかは明らかにしなかった。

 Microsoftの弁護団長カール・クァッケンブッシュ氏によれば、Microsoftの請求通りにカリフォルニアの裁判を保留とし、ワシントン州でMicrosoftがGoogleを提訴した裁判の方を進行させることを認めた13日の仮判断が、最終的な決定になりそうだという。

 「Microsoftの申し立てを認めた仮判断を歓迎し、意を強くしている。われわれはこれが最終決定となることを望み、またそうなると期待しているが、そうなればワシントン州の裁判が期日を早めて進行する」。クァッケンブッシュ氏は14日の審問後、取材に応えてこう語った。

 一方、Googleの顧問弁護士マイケル・クワン氏が14日語ったところでは、この裁判を保留とすること、あるいはGoogleの請求通り非競合条項はカリフォルニア州の州法では執行できないと言い渡すことがどのような意味を持つのかについて、両陣営に論議させることに判事は興味がある様子だったという。

 「裁判所がこの問題に関心を示しているように見えるのは喜ばしい。(ワイト判事は)どちらにすべきか決めかねているように私には見える。判事はわれわれの主張に耳を傾けてくれると信じており、決定を心待ちにしている」とクワン氏は話している。

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