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複数OS混在でもPCグリッド構築 NECがミドルウェア発売

» 2005年10月18日 16時25分 公開
[ITmedia]

 NECは10月18日、複数のPCをグリッド化し、計算処理を振り分けられるグリッドコンピューティング用ミドルウェア「WebSAM GridSchedulingMaster」を発売した。東京農工大学への導入が決まっており、PC教室に設置した320台のPCを夜間にグリッド化して研究活動にあてる。

 Windows、Linux、Mac OSなど異なるOSが混在した環境でも、端末ごとのアプリケーションを連携させ、計算処理できる。専門知識がないユーザーでも、端末の違いを意識する必要なく、1台のコンピュータを操作するように計算処理を指示できるという。

 ソフトの価格は370万円から。従来のグリッド環境を構築する3分の1程度のコストでシステム構築できるとしている。大学のほか、製造業や製薬会社、金融業など向けに売り込む。今後3年間で100システムの出荷を目指す。

 同社によると、国内グリッド関連市場は、2004年は約200億円だったが、2008年には約5000億円にまで拡大すると見られている。同社は2008年にグリッド関連事業全体で国内シェア30%を目指すとしている。

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