NECエレクトロニクスは10月26日、2006年3月期の業績予想を大幅に下方修正し、200億円の最終赤字となる見込みと発表した。当初は55億円の黒字を見込んでいた。赤字転落の責任を取り、戸坂馨社長は取締役相談役に退く。後任には中島俊雄常務が昇格する。
売上高は当初予想の6950億円から6350億円に、営業損益は130億円の利益から330億円の損失に、税引き前損益は100億円の利益から350億円の損失に下方修正した。
マイコンなど汎用製品市場全体の不振と、同社が注力してきた携帯電話向けやデジタル家電向け半導体の価格低下や需要減が重なった。
今後は収益性の高い製品群を強化しつつ、人員の最適な再配置や内製化の推進などで経費を削減し、業績を回復させていくとしている。
同日発表した2005年9月中間期の連結決算は、売上高が3129億円(前年同期比横ばい)、営業損益が121億円の損失(前年同期は307億円の利益)、税引前損益が137億円の損失(同291億円の利益)、純損益が79億円の損失(同179億円の利益)となっている。
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