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記事見出し無断配信訴訟、読売勝訴が確定

» 2005年10月26日 20時37分 公開
[ITmedia]

 インターネット向けに配信した記事の見出しを無断で使用され、著作権を侵害されたとして、読売新聞東京本社がネットニュース配信会社に使用差し止めと損害賠償を求めた訴訟は、上告期限の10月25日までに双方が上告せず、限度を超えた見出しの無断使用を不法行為と認めた知的財産高裁判決が確定した。

 敗訴したデジタルアライアンス側は「判決には不服だが、見出しの著作物性がすべて否定され、当初の目的の大部分を達したこと、控訴審判決の内容に賛同できる部分も多くある」として上告を見送った。同社サービスのうち、時事芸能ニュースリンクの配信は10月27日から一時停止する。

 訴訟は、デジタルアライアンスが運営しているニュースリンク見出しの配信をめぐり、読売新聞が「著作権を侵害し、不当に広告収入を得ている」などと訴えたもの。控訴審の知財高裁判決は、記事見出しの著作物性は否定し、著作権侵害は認めなかったが、限度を超えた無断の反復利用には不法行為が成立すると認め、デジタルアライアンスに損害賠償を命じた。

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