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Office 12のテクニカルβ版がリリース

» 2005年11月17日 12時09分 公開
[IDG Japan]
IDG

 米Microsoftは11月16日遅く、次期版Office(コードネーム「Office 12」)のテクニカルβ版のリリースを発表した。

 このリリースは、最大1万人の顧客とパートナーに提供されるとMicrosoftのEMEA(欧州、中東、アフリカ)地域インフォメーションワーカー部門マーケティングディレクター、エリック・ブラウン氏は語る。同氏によると、顧客によってテストと導入のレベルが異なり、また公開β版は来春リリースされる予定だという。

 「これらの(今回テスターとなる)顧客はOffice 12で確かに真の体験を得ると期待している。これは本格的なテストだ」(同氏)

 Office 12にはWord、Excel、PowerPoint、Outlook、Access、InfoPath、OneNote、Publisher、Project、Visioが含まれる。

 Microsoftはユーザーインタフェースに大きく投資し、大幅な変更を加えてきたとブラウン氏は語る。また同社は、エンタープライズコンテンツ管理、ワークフロープロセス、コラボレーションツールに幅広く取り組んできた。

 同社のビジネス部門社長ジェフ・レイクス氏は、Office 12にはアプリケーションや機能の間を「シームレスに」動くやり方の模範が多く含まれると語る。さらに、データ作成やサーバを介したほかの社員とのデータ交換を簡略化できるビジネスインテリジェンス(BI)機能も追加された。

 Office 12の新機能の一部については、16日にバルセロナのIT Forumでレイクス氏によるデモが行われた。ある機能では、予定表の重ね表示ができる。Outlookの個人の予定表を表示して、その上にネットワーク上にある会社の予定表を重ねて表示することができる。

 またOutlookは構造化された情報と「非構造化」情報を組み合わせられるよう修正できるとレイクス氏は言う。例えば、社員によるブログの更新をRSSでOutlookにフィードすることが可能になるという。

 Office 12で作成された文書はデフォルトでXMLフォーマットを使う。これは、Webベースサービス標準と情報の共有に向けたMicrosoftの動きを後押しするものだ。

 価格を公表するにはまだ早すぎるとブラウン氏は語り、価格は顧客のフィードバックも参考に後で決定されると述べた。

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