MicrosoftはOffice“12”――12を引用符で囲んでいるのは、おそらく正式版は結局、Office Vistaとか何とかいう名前になるだろうからだ――をこの10年で最も重要なOfficeリリースだと言っている。
たぶんそうなのだろうが、わたしとしては、この主張を現実のものにするのはOfficeクライアントよりもさまざまなOfficeサーバだと思う。それから、便宜上、ここから先は引用符を省くことにする。
Officeサーバを試してみる機会はなかったが、わたしはここ何日か、Officeクライアント、特にWordとOutlookを使っている。このコラムでは今の段階で気付いたことを報告する。
まず、最初のβリリースだけあって、クラッシュが何度も起きた。パフォーマンスも本当はもっとずっと高いはずだ。幸い、Wordは何十回もクラッシュしたものの、データがなくなったのは1回だけだった。それ以外の時は、Wordはうまくデータを復旧してくれて、仕事を続けることができた。
Outlook 12は3日間かなり頻繁に使ったが1回もクラッシュしていない。それが続くよう祈っている。
このコラムでは、OutlookとWordを使ってみた体験について話す。PowerPoint、Excel、Publisher、FrontPageに関しては今後のコラムで書くつもりだ。Access、InfoPath、OneNoteにはたぶん触れないだろう。これら3つのソフトは限定的にしか使っていないからだ。
Word 2003とその後継版の大きな違いは明らかだ。タブとリボンを使った新しいユーザーインタフェース(UI)は慣れるのにちょっと時間がかかる。スペルチェッカーなど、「Write」リボンに表示されるべきなのに表示されない機能は特にそうだ。
それから、表を文書に追加するコマンドが「Insert」機能の1つであり、Insertリボンに含まれているのに気付くのに1分かかった――その間、驚きでちょっと言葉が出なかった。
スペルチェッカーが「Review」リボンに置かれているのはもっともだ。この機能はわたしのスペルを「レビュー」するのだから。しかし、スペルチェックは企画を書いているときに何度も実行するだろうから、簡単にアクセスできることが重要だ。
Reviewタブ上に置かれていても、スペルチェックと文法チェックはトップレベルの項目になっておらず、これらを選択するにはメニューをプルダウンしなければならない。少なくとも、スペルチェッカーがとことん隠されていることから考えると、Microsoftの人たちはスペルミスなどしないに違いない。
Reviewタブからスペルチェッカーにアクセスするための手順は、MS-DOS時代のWordに先祖返りしたみたいだ。当時のWordでは、スペルチェッカーが「Gallery」と呼ばれるものの中に隠れていた。ただ、当時はほとんどの人がWordPerfectを使っていたため、それに気付かなかった。
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