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東芝−Lexar訴訟、陪審評決無効・再審理へ

» 2005年12月05日 16時01分 公開
[ITmedia]

 フラッシュメモリ製品技術をめぐり、東芝が4億6500万ドルの損害賠償支払いを命じられた訴訟で、東芝は12月5日、同社の申し立てを受け、カリフォルニア州第一審裁が陪審評決の無効と再審理を決めたと発表した。

 訴訟は、米Lexar Mediaが「忠実義務に違反し、フラッシュメモリ製品の営業秘密を不正に使用された」として東芝と米子会社Toshiba America Electronic Componentsを訴えたもの。カリフォルニア州地裁は10月、Lexar側の訴えを認め、東芝側に損害賠償金の支払いを命じる陪審評決を支持した。

 決定では(1)営業秘密の不正使用に基づく不当利得、(2)忠実義務違反に基づく損害賠償・懲罰的損害賠償──の金額算定根拠について十分な証拠が提出されておらず、また算定額も過大だとして陪審評決を無効とし、算定について再審理を行う。

 東芝は「営業秘密の不正使用や忠実義務違反がなかった、という当社の主張は認められなかったが、今後とも主張が認められるよう、あらゆる法的手段を用いる」とコメントしている。

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