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Intel、rootkit検出技術を開発中

» 2005年12月08日 08時26分 公開
[IDG Japan]
IDG

 米Intelは、ソニーの音楽CDの一部で見つかったXCPソフトのようなrootkitをPCが知らないうちにダウンロードした場合、すぐにユーザーに警告する研究プロジェクトに取り組んでいる。研究者が12月6日、明らかにした。

 Intelは6日、カリフォルニア州フォルサムでメディア、アナリスト、学生、従業員向けのオープンハウスを開き、一部プロジェクトを披露するとともに、未来のコンピューティングに関する見方の一端を紹介した。この未来像には、コンピュータと人との間を流れる大量の情報の門番役から人間を解放することも含まれると、Intel技術部門副社長兼リサーチディレクターのデビッド・テネンハウス氏は語っている。

 興味深いプロジェクトの1つとして、PCのマザーボードに小型チップを1個置いて、不正攻撃によって引き起こされる可能性のあるプログラムの変更を常時監視するというものがある。

 ソニーのXCPソフトはコピー防止ポリシーの実装にrootkitソフトを使っていた。rootkitはOSやウイルス対策ソフトに検出されることなくシステムにアクセスし、変更を加えたりポリシーを導入するために設計されたソフト。セキュリティ研究者は、検出不可能な攻撃を仕掛ける目的でソニーのrootkitソフトが利用された可能性があると指摘している。

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