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2006年は携帯ウイルス増加の年に――McAfee

» 2005年12月21日 08時22分 公開
[IDG Japan]
IDG

 2006年は携帯を狙ったマルウェアが増加する見通しだが、携帯機器でセキュリティソフトを実行しているユーザーはごく一部にすぎないことから、広範な被害を引き起こす可能性がある――。McAfeeのセキュリティ研究所がこう指摘した。

 McAfee AVERT Labsによれば、携帯ウイルスは昨年初めて登場し、速いペースで増えている。1年の間に携帯マルウェアは、PCマルウェアの10倍近いペースで増加したという。

 しかも、携帯向けのウイルス対策ソフトはPCのウイルス対策ソフトほど普及していないため、携帯ウイルスは潜在的に、PCウイルスよりもずっと速く拡散する危険がある。McAfeeによれば、電子メールとインターネットユーザーは全般に、PCに比べて携帯機器に対する攻撃の可能性を低く見ており、これが2006年に携帯攻撃の脅威が一層高まる要因となる。

 携帯の脅威に加え、PCでもCommercial Potentially Unwanted Programs(PUP)とトロイの木馬プログラムを使ったフィッシング攻撃が増えるとMcAfeeは予想する。

 スパイウェアやアドウェアなどのPUPは2005年中に40%増加し、2006年もこの伸びが続くとMcAfeeは見る。しかし、2005年は各種の業界団体や連邦当局がPUP対策に乗り出したことから、こうした攻撃の一部は回避できる可能性があると指摘している。

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