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「黒いiTunes」オープンソースのSongbirdが公開

» 2006年02月09日 20時09分 公開
[ITmedia]

 オープンソースのジュークボックスソフト「Songbird」のコンセプト実証版、バージョン0.1が公開された。ダウンロードされるファイルは英語版となっているが、ソフトウェアのヘルプメニューから、言語をJapaneseに設定することで、日本語メニューに変更できる。

 SongbirdはFirefoxのブラウザエンジンを使ったソフトで、開発者であるPioneers of Inevitableでは、「次世代のメディアプレーヤーを目指している」という。対応フォーマットはMP3、AAC Ogg Vorbis、FLAC、WMAほか。

 ただし、現在はこのソフト独自のコードはまだ少なく、VLCやXUL Runnerといったソフトのコードが含まれている。ライセンス自体はGPLの第2版に準拠したものとなっている。

 iTunesとの類似点は、巻き戻し、再生、早送りボタンの配置、スマートプレイリストの検索条件など多数。ある利用者は「一見、黒いiTunesのようだ」と評している。

 異なる点は、ブラウザベースで表示できるミュージックストアを表示し、そこにリンクされているMP3データやストリーミングラジオのプレイリストなどを、Web Playlistとして表示し、再生したりダウンロードしたりできる点。開発チームはこの機能とXULを使い、サブスクリプションサービスやプレイリスト共有といった機能をサービス提供サイトが追加し、構築できると主張している。

 楽曲の検索としては、Google、Yahoo!、Creative Commonsがあらかじめ用意されている。ミュージックストアはSonyのConnect、audible.com、MP3Tunes、eMusic、CD Babyなどがあるが、現在はすべて利用可能というわけではない。ポッドキャストはOdeo、Podemusというサイトへのリンクが張られているものの、登録はそのサイトで独自に行う仕組みだ。

 現在提供されているバージョンはWindows版のみだが、Mac OS X、Linuxなども開発予定だという。CDの読み込み、書き込み機能はまだ実装されていない。

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