楽天は、20代後半〜30代の女性向けフリーペーパー「楽天マガジン」を3月15日に創刊する。楽天で販売している商品約400点をセレクトし、ファッション誌風に編集して掲載。携帯電話やPCの「楽天市場」サイトから購入してもらう。ネットを使い慣れていないユーザーにもアプローチし、会員増につなげる狙いだ。
楽天マガジンは、28〜38歳の働く女性をターゲットに、ファッションや美容、グルメ、旅行商品などを掲載。同年代が楽天市場でよく買う商品を中心にセレクトした。
商品には注文用のコード番号とQRコードを添付。携帯でもPCでも手軽に注文してもらえるよう配慮した。インタビュー記事やコラム記事も盛り込んでいる。
1冊ずつ個別にIDを振り、IDを入力してから注文したユーザーに300ポイントプレゼントする。IDで配布地域を判別し、売れた地域と商品の関係を分析してマーケティングに生かす狙いだ。
創刊号はA4フルカラーで全52ページ。全国の書店やコンビニエンスストアなど3000カ所で、計30万部を配布する。同社社内に編集部を新設し、マガジンハウスと協力して編集した。まずは季刊(年4回刊)で発行する。
同社の三木谷浩史社長は「楽天の知名度はアップしてきたが、会員を増やすには“ショッピング=楽天”という認知を広げる必要がある。紙で楽天ブランドとショッピングを近づけたい」などと語った。
同社は1月にサッカー誌を発刊するなど雑誌事業の本格展開を始めている。「社内で『雑誌をやりたい』という声が大きい」(三木谷社長)といい、ビジネスモデルよりも社員のモチベーションを重視して発刊を決めたと語った。
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