米Microsoftは先週、携帯電話のカメラで撮った写真を使ってインターネットを検索する手法の開発に取り組んでいると明らかにした。
ユーザーは、インターネット検索クエリーを入力する代わりに、自分が検索しているものの写真をMicrosoftに電子メールで送ることができるようになる。同社が「Photo2Search」と呼ぶこの新しい機能は、写真中の物体に関する情報を掲載するWebページ、あるいは似た画像を含むサイトの情報を検索者に返信する。
Microsoftの動きは、インターネット検索のユーティリティをいかに拡張するかという検索エンジンの絶え間ない取り組みの最新例と言える。現在大半の検索エンジンでは携帯電話のテキストメッセージを使った検索が可能となっており、またMicrosoftのように写真を使う手法がある。
Photo2Searchに関するニュースの数日前、Microsoftを最大のライバルと目するGoogleが、入力したテキストではなく音声によるインターネット検索手法の特許を取得している。
Microsoftがこの取り組みで目指しているのは、検索エンジンが処理する通常のテキスト検索に、写真でキャプチャした詳細を付加すること。この組み合わせによって、より有用な検索結果を導くことができる、とMicrosoftは説明している。
Microsoftはまた、自社の検索エンジンと今日携帯電話を保有している何十億もの人々、そして最近増えつつあるカメラを備えたデバイスとのリンクを構築している最中だ。
これまで携帯電話事業者は、「日常の情報収集ツールとしてのカメラ付き携帯の価値」を見過ごしてきた、とMicrosoftでリサーチャーを務めるシン・シェ氏は同プロジェクトを立ち上げた理由について語っている。
5月半ば、シェ氏を含むMicrosoftのリサーチャーらは「Photo-to-Search: Using Camera Phones to Inquire of the Surrounding World(写真を使った検索:カメラ付き携帯で世界を検索する)」と題された研究論文を、日本の奈良県で開催されるモバイルデータ管理に関するMobile Data Managementカンファレンスで発表する予定だ。
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