検索エンジンで表示されたWebサイトをクリックすると、ユーザーの安全が脅かされる恐れがある――。セキュリティ企業のMcAfeeは5月12日、検索エンジンの安全性に関する調査報告書を公表した。
McAfeeでは4月に買収したSiteAdvisorのサイト安全評価レーティングを使い、1月から4月にかけて、Google、Yahoo!、MSN、AOL、Askの米5大検索エンジンで検索結果に表示されるサイトを調べた。
その結果、全検索エンジンで、アドウェアやスパムを配布したりコンピュータやブラウザの設定を変えてしまう危険サイトがキーワード検索結果に表示されることが判明。検索結果に占める危険サイトの割合が最も高かったのはAskの6.1%で、次いでGoogleとAOLが5.3%、Yahoo!が4.3%、最も少ないMSNが3.9%だった。
特に、「free screensavers」「digital music」「popular software」「singers」といった特定キーワードの場合、危険なサイトが占める率は72%に上ったという。
広告と連動したスポンサー付きリンクはさらにリスクが高く、危険サイトの比率は一般の検索結果に比べて2〜4倍に上った。こうした結果を踏まえMcAfeeでは、米国のネットユーザーが検索結果を通じて危険なサイトをクリックする件数は月間2億8500万と推計している。
「検索エンジンが自分を守ってくれると思ってはいけない。それどころか検索結果ランキングがサイトの安全性を反映していないことも多く、特に検索エンジン広告を訪れる場合、ユーザーは高いリスクにさらされる」。報告書ではこう警鐘を鳴らしている。
McAfeeは、危険なサイトについてユーザーに警告してくれるソフト「McAfee SiteAdvisor」を無料でダウンロード提供している。
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