「新技術(および)競争力のある価格という点で、当社は非常に強固な基盤に乗っていると思う。両社の今の関係は、以前ほどではないとしても、良好だ」とロリンズ氏は語った。
だが同氏は、手に入る最高の技術を顧客に提供することも約束した。
それが、Googleの検索ソフトをPCにプリインストールすると決定した理由の1つだと同氏は説明した。同氏は、今後もっとGoogleのソフトを提供するかもしれないと示唆した。
「顧客に何を使っているか、何を求めているかを聞くと、その答えはGoogleだ」(同氏)
ただし、マルチプロセッササーバ向けの次期デュアルコアXeon MP「Tulsa」を採用するかどうかについては同氏は明言しなかった。DellはこのセグメントでOpteronサーバを提供する予定だ。
「当社の戦略は極めて明確だ。最高の技術を活用するというものだ。IntelがWoodcrestを投入し、年内に4コアを提供したら、間違いなく当社はこれらの製品を採用する。顧客がそれを望むからだ」(同氏)
だが同氏は、回答の中でTulsaには触れなかった。
「Intel製品だろうとAMD製品だろうと、当社の焦点は、顧客が必要とするときに最高のものを提供することにある」(同氏)
同社の取り組みにもかかわらず、一部のアナリストはいまだにDellの直販モデルと、このモデルが米国や欧州などの成熟市場で勢いを持続できるのか、アジアなどの新興市場を開拓できるのかに懸念を表明している。
ロリンズ氏は、Dellは第1四半期に市場が減速した西欧で伸び続けているだけでなく、中国やインドなどの新興市場で多くのチャンスを見出していると反論した。
Dellモデルは「どこでも障壁にならないことが証明されている。われわれは初心者コンシューマーにはフォーカスしないからだ」とロリンズ氏は語った。
新たな市場に参入する際に、「初心者コンシューマーは当社が一番後回しにしている顧客だ」。国際企業から始めるなど、ほかのセグメントにはたくさんのチャンスがあるとロリンズ氏は述べた。
同氏は市場機会と中国での従業員についての説明の際に、「今は中国について不満な点はあまりない」と語った。
Dellの経営陣――ロリンズ氏はビジネスアスリートチームと表する――は、今年に入ってから失敗したかもしれないが、会社を正しい位置に戻そうとしていると同氏は述べた。
「彼らはマニアの支持を勝ち取りつつある。勝つこと以外は求めていない。すべての試合に勝てなければ、満足しない」(同氏)
ロリンズ氏も勝負を続けていると語った。
長期に向けて「わたしも戦っている」と同氏は述べた。
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