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「iPod派」ボノを反DRMの先鋒に――FSFが署名活動

» 2006年07月01日 08時15分 公開
[ITmedia]

 Free Software Foundation(FSF)が推進する反DRM(デジタル権利管理)キャンペーンのDefectiveByDesign.orgは6月30日、U2のボノにDRM反対の姿勢を表明してもらうよう訴える署名活動を発表した。

 ボノに目を付けたのは、貧困救済などの社会活動に積極的で、音楽業界でも主導的存在であるという理由。ボノとU2はメディア企業に対し音楽のオンライン配信を働き掛ける上で一役買い、U2がiPodを支持したことはAppleのiTunesにとって大きな追い風になったとFSFは指摘。問題は、iTunesの音楽がDRMの足かせ付きで配布されていることであり、この足かせを外すよう求めるキャンペーンでボノに先頭に立ってもらいたい考えだとしている。

 1万人の署名が集まった時点でボノに登場を求め、DRMが投げ掛ける脅威についての討論開催を目標とする。

 ボノが制限をかけない技術を支持する姿勢を表明すれば、「技術と文化に鍵をかけるよう要求しているのはミュージシャンだ」という見方が払拭できるとFSF。

 DefectiveByDesign.orgではMicrosoftとAppleのDRMに対する抗議活動を展開したり、全米レコード協会(RIAA)幹部の電話番号を公表して抗議電話をかけるようコンシューマーに呼び掛けるなどの活動を行っている。

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