総務省は、10メートル以内の近距離で高速に通信可能なワイヤレス技術「UWB」(Ultra Wide Band)を7月末から8月初旬をめどに解禁する。同技術をベースにしたUSBの無線規格「Wireless USB」に対応した周辺機器などが登場しそうだ。
7月12日、電波監理審議会がUWBを認めるよう答申したのを受け、総務省は電波法施行規則など関係省令を改正し、免許不要でUWB機器を利用できるようにする。
UWBは、PCや周辺機器、携帯機器などの間を高速にワイヤレス接続する技術として期待されている。3.1GHz〜10.6GHzまでの広い帯域を利用するが、出力をノイズレベルまで落とすことで、他のシステムが使っている周波数帯に“同居”しながら支障なく使用できるようにするのが特徴だ。
UWBを活用したWireless USBは、理論上はUSB2.0と同じ480Mbpsで通信が可能。今まではケーブルの配線が必要だったプリンタやデジカメとPCとの接続が無線で行えるようになる。来年には普及が始まり、対応チップを開発したNECエレクトロニクスは2008年には搭載機器が2500万台規模になると予測している。
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