NECが7月26日発表した2006年4〜6月期(第1四半期)の連結決算(米国会計基準)は純利益が115億円になり、53億円の損失だった前年同期から黒字転換した。ITサービスやネットワークシステムが堅調だった。
売上高は1兆184億円(前年同期比2.6%増)、営業利益は147億円(前年同期は99億円の損失)、税引き前利益は129億円(同158億円の損失)。
IT/ネットワークソリューション事業が増収増益。IT投資の回復傾向から、ITサービス/SI部門が堅調だった。ネットワークシステム部門も、モバイルインフラで事業者が投資を前倒しに進めているのを受けて堅調を維持した。
モバイル/パーソナルソリューション事業は減収減益。同期の携帯電話端末は出荷が前縁同期比で3割減の170万台に落ち込み、HSDPA開発費負担もあって80億円の営業損失に。開発の効率化へ、松下電器産業と開発合弁会社の設立を発表した(関連記事参照)。
PCはビジネス向けがリプレース需要の端境期で伸び悩み、コンシューマ向けはワールドカップでデジタル家電に需要がシフトした影響から低調となり、20億円の営業損失となった。ただ、国内PC事業はコスト削減で採算点にほぼ回復したとしている。
エレクトロンデバイス事業は、NECエレクトロニクスの改善で赤字幅は縮小した。
9月中間期の連結営業利益見通しを100億円増の250億円に修正するが、通期の連結業績予想は前回予想時から変えず、売上高が4兆9000億円、営業利益が1300億円、税引き前利益が1000億円、純利益が500億円。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR