大手レコード会社がP2Pファイル交換サービスのKazaaを著作権侵害で訴えていた訴訟で和解が成立した。業界団体の国際レコード産業連盟(IFPI)が7月27日、発表した。
和解条件に従い、Kazaaは相当額の賠償金をレコード会社に支払う。また、著作権を侵害したファイルをユーザーが配布できないよう、フィルター技術を導入する。
これにより、音楽業界がオーストラリアと米国でKazaaを相手取って起こしていた訴訟は決着する。和解条件は世界各国でのKazaa運営に適用される。
IFPI会長兼CEOのジョン・ケネディ氏は「Kazaaは過去の行為のために重い代償を払った。今後は合法モデルへと移行し、強力な配信技術を正規利用へと転換させる」と述べている。
この問題をめぐってはオーストラリアの連邦裁判所が昨年、Kazaaには著作権侵害を容認している責任があると認定。米国でもレコード会社や映画会社がKazaaとGrokster、Streamcastを著作権侵害で提訴し、米連邦最高裁でP2Pネットワーク側の責任を問う判決が言い渡されている。
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